稽留流産手術の流れは?入院、日帰りの選択は?
稽留流産と診断されると、日本では一般的に手術が選択されます。
手術なので、不安に思う方も多いでしょう。
今回は、手術を受ける方の不安が少しでも軽減できるように稽留流産手術の流れを紹介します。
稽留流産手術の目的
まず、稽留流産で手術が決まったらなぜ手術をしなければならないのか?ということを理解しておきましょう。
意味も分からないまま手術をするのは嫌ですもんね。
まず、自然に絨毛組織が完全に排出されることを完全流産といいます。
完全流産では生理が自然に再開されるので、流産手術は必要ありません。
しかし、稽留流産はお腹の中に心拍が停止した胎児が残っている状態です。
この状態だと、妊娠ホルモンが持続するため、次の生理が来ない状態で、新たに妊娠することができません。
さらに、子宮内に残っていると、感染症などを引き起こすこともあります。
なので、手術によって心拍が停止した胎児を完全に取りのぞき、次の妊娠に備えることが稽留流産手術の目的になります。
稽留流産は辛いですが、次の妊娠につなげるということを意識してなるべく前向きに考えましょう。
稽留流産手術の簡単な流れ
稽留流産手術は、大きく分けて「子宮頚部の拡張と子宮内容掻爬」の2種類からなります。
手術器具を子宮内に入れるため、まず、子宮の入口を拡張し、子宮に残った胎児などを摘出します。
手術の準備は?
手術の事前準備として、子宮頚部の拡張作業があります。
子宮頚部を拡張するかしないかは人により異なります。
経産婦の方は一般的に子宮頚部が開いているので少しだけ頸管を開かせる場合とそのまま手術器具を入れる場合があります。
つまり、経産婦の方は事前の準備がなくても手術をすることができる可能性があります。
子宮頚部の拡張をしなければいけないのは、経産婦でない場合や、経産婦であっても帝王切開で出産した方です。
ただ、いま紹介したのは一般的な話で、経産婦でない方でも子宮頸管が開きやすく、子宮頸管を広げずに手術できる場合もありますし、帝王切開でない経産婦の方でも、子宮頸管を広げる処置を行うこともあります。
子宮頸管とは?
ここで、子宮頸管ときいてもどこの部分か分からない人も多いと思いますので、分かりやすい図を紹介しておきますね。
子宮頚部の拡張の流れ
まず、膣内を十分に消毒し、子宮頚部が膨張したり柔らかくなったりするために棒状のものを入れます。
棒状のものにはラミナリア、ラミケンラミセルの3種類があります。
ラミナリアは海藻から作られたもので、数時間から半日経つと水分を吸って数倍に膨れ、その作用で子宮頸部を拡張してくれます。
ラミセルやラミケンは子宮頸部を柔らかくする薬剤を含み、その薬剤の効果で子宮頸部が拡張されます。
子宮頚部の拡張は、子宮頚管の狭いところに挿入するので軽い痛みを伴うこともありますが、麻酔を必要とするほどではありません。
稽留流産手術、本番の流れ
ラミケンなどを挿入して数時間経過し、子宮頸管が広がると手術器具を子宮内に挿入できるようになります。
すると、手術台に乗り、内診の時のような姿勢をとります。
ここで、ラミケンなどで子宮頸管が充分に広がらず、もう少し子宮頸管を広げる必要があるときは専用の子宮頸管拡張器を使用して子宮頸管を拡張していきます。
この専用の器具は、直径3ミリほどのものから10ミリ以上の太いものまで段階的に10本ほどの種類があります。
子宮頸管の拡張が充分でなかった場合は、この専用器具を細いものから順番に子宮頸管に挿入して、子宮頸部を拡張して行きます。
この施術では痛みを伴うので、麻酔をして痛みを取り除きます。
こうして子宮頸管が十分に拡張できたら、器具で子宮内の組織をつまむように取り出し、最後に、耳かきのような器具で小さな組織片を取り出して、子宮内をからっぽのきれいな状態にして終了です。
子宮内の組織を取り出すのにかかる時間は5〜10分ほどです。
手術後は麻酔が効いているので、2時間程度ベッドの上で安静にします。
日帰り手術のときは術後数時間で帰宅し、入院手術のときは翌日の帰宅になります。
稽留流産手術は、入院・日帰り?
稽留流産手術では、日帰りと入院の2種類があります。
この日帰りか、入院かの判断は、病院側で行うことが一般的です。
上にも書いたように、子宮頸管の拡張が必要な方は、手術を行うまでに時間がかかるので、入院する場合が多いですね。
もちろん朝一から始まれば、日帰りで帰れることもあります。
先輩妊婦さんの意見だと、麻酔が効きすぎて数時間たって、フラフラだったので、1泊1日の入院で良かったという方もいます。
手術自体は数分で終わるので、簡単なものかもしれませんが、手術にはかわりないので、もし選択をできるのなら
大事をとって1泊2日がいいのかもしれませんね。
ただ、入院すると支払う費用はもちろん高くなりますが・・
まとめ
流産はとても辛いものです。
特に、稽留流産は手術を伴うので、肉体的にも、精神的にもダメージが大きいですよね。
しかし、手術を行うことによって、次の妊娠に備えるという目的があります。
なかなか前向きに考えるのは難しいと思いますが、次の妊娠のため!と考えて手術を乗り切りましょう。
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